歯木(しもく、しぼく)とは?

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こんにちは、Beaute歯科医の河野です。

私はデンティスト系僧侶なので、仏教の本などもよく読んでいるのですが、合わせ技のようなお話をひとつ。

 

今から2500年位前、仏教を開いたお釈迦様がいらっしゃいました。

教えを説き始めると、お弟子さんが増えてきて、こういうことを守った方が自分の修行になるよという決まりや集団生活のルールを作るようになりました。

それが、嘘をつかないなどの自分を制する戒と 集団が円滑に行動するための律、併せて「戒律」です。

 

その戒律の中に、礼拝や説教の前に必ず手を洗い、 歯木を嚙んで歯を清掃し 水で口を漱ぎなさい。というのがありました。

 

そして、お釈迦様自身が薬木である菩提樹の小枝を嚙んで その樹液を吸い 歯木にして歯を磨いて弟子たちに手本を示 したという記述が残っています。

 

  歯木(しもく)は薬効がある木の枝を、噛むことと、噛んで繊維を

 ブラシ状にして歯を磨いたり、舌を掃除したりしていたもようです。

 

歯を掃除することの功徳を、口の苦さや臭さを取り除き、風、熱を取り除くことや食をよくする、眼が清浄になると書かれています。

 

口臭や、歯肉炎、歯周炎、病気などにかかりにくくなったり、ご飯が食べやすくなるということはあっさり納得できるのですが、急に眼のことが出てきて、?

間接的に、眼がよくなるということなのかなと思いましたが、歯を磨いて口を漱いだ後 少量の水を含んで楊枝を嚙みこの水を手に取って目を洗うことであると、日本の曹洞宗の開祖、道元禅師が解説されていました。歯木の木自体の薬効を活かして眼を洗うということみたいです。

 

そしてその歯木で歯を掃除するという習慣は仏典などとともに、東、東南アジアへと伝わって、日本には楊枝として伝わり、日本独自の発展をしていきました。

 

道元禅師の書かれた正法眼蔵には、楊枝を使用した後 これを裂いてそのひとつの片を両手に持ち 弓なりにして軽く舌面をこすっ て舌苔を除くよう指導していて、仏教伝来以降、日本では歯を掃除するときに舌を磨く習慣が大正時代ごろまではあり、明治から大正の頃には歯ブラシの柄のところにセルロイド製、舌クリーナーがついていたものがあったそうです。

 

その後、欧米で舌を力を入れて磨くと舌ガンになる恐れがあるという情報が入ってきたこともあってか、昭和になると舌を磨くという習慣は少なくなりました。

 

確かに、舌を歯ブラシを用いたり、力をいれて磨くと傷つける恐れがありますが、口臭予防などの点から専用の舌(タン)クリーナーを用いて掃除することも提唱されつつあり、適切な方法で行えば、健康増進に効果があるのではないでしょうか。

人類がかなり昔から、薬効と物理、両面で歯を磨くことが健康のために重要なことであると認識していたんだなあとわかり、今ある現在は多くの人の多くの積み重ねなんだなと改めて感謝するところです。

 

ではみなさま お元気で

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