セルフホワイトニングで本当に歯は白くなるの?歯科ホワイトニングとの違いを徹底解説

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近年、自分で行う「セルフホワイトニング」という言葉を耳にする機会が増えました。安価で手軽にできるイメージがありますが、本当に歯は白くなるのでしょうか? 実は、歯科医院で行うホワイトニングと混同して違いを知らない方も多いようです。そこで本記事では、セルフホワイトニングの仕組みや効果、歯科ホワイトニングとの違いについて詳しく解説し、どちらを選ぶべきか考えてみましょう。

1.セルフホワイトニングとは?仕組みと効果

セルフホワイトニングとは、歯科医のいないサロンや自宅で自分自身で行うホワイトニングのことです。エステサロンや美容院、街角のホワイトニング専門店などでサービスが提供されており、スタッフの説明を受けながら自分で歯に専用の溶液を塗布し、LEDライトを照射するなどの手順で進めます。近年こうしたセルフホワイトニングサロンが増え、「低価格」「痛みがない」といった触れ込みで気軽に試せる美容メニューとして注目されています。

セルフホワイトニングで使用される薬剤は医療用の漂白剤ではなく、「化粧品」に分類されるものです。 歯の表面に付着したステイン(着色汚れ)を落として本来の歯の色に戻すことを目的としており、歯そのものの色を漂白する効果はありません。法律上、歯を内側から白くする有効成分(過酸化水素など)をセルフホワイトニング製品に配合することはできないため、カレーやコーヒーなどによる黄ばみは取れても歯自体を今以上に白くすることはできないのです。言い換えれば、セルフホワイトニングは歯のクリーニングに近いケアであり、「ホワイトニング」と称してはいるものの本当の意味で歯を白くする行為ではありません。

なお、市販のホワイトニング歯磨き粉やマウスウォッシュなども同様で、表面の着色を落とすことで自然な歯の色に近づけるものです。これらは毎日の歯磨き習慣で手軽に使えますが、やはり歯を本来の色以上にトーンアップさせることはできない点はセルフホワイトニングと共通しています。以上のようにセルフホワイトニングは歯表面の美容ケアとして一定の効果はあるものの、得られる白さには限界があることを理解しておきましょう。

ちなみにセルフホワイトニングの料金は1回あたり約3,000~5,000円が相場とされています。サロンによっては数回分のコースや通い放題プランが用意されており、一見すると歯科でのホワイトニングより安く感じられます。しかし前述の通り一度の施術で得られる効果は限定的なため、理想の白さを求めて何度も繰り返し通う必要があるケースもあります。その結果、トータルでは高額になってしまうこともあるので注意が必要です。

2.セルフホワイトニングと歯科ホワイトニングの違い

セルフホワイトニングと歯科医院で行うホワイトニング(以下、歯科ホワイトニング)では、施術方法や得られる白さ、安全性などあらゆる点で大きく異なります。主な違いを項目ごとに見てみましょう。

使用する薬剤・得られる効果の違い

セルフホワイトニングでは前述のように過酸化物(過酸化水素や過酸化尿素)といった漂白成分は使われません。歯の表面汚れを落とすことしかできず、歯そのものの色を白くする作用はありません。 一方、歯科ホワイトニングでは歯科医師のみ取り扱いが許可された過酸化物を配合した薬剤を使用します。この薬剤はエナメル質の内部に浸透して沈着した色素を分解できるため、歯の表面だけでなく内側から歯を白くすることが可能です。つまり、セルフホワイトニングが歯を元の色に戻すケアだとすれば、歯科ホワイトニングは元の色よりも明るい白さにまでトーンアップできる方法だと言えます。

施術方法・安全性の違い

セルフホワイトニングでは基本的に自身の手で施術を行います。事前に歯科医師によるチェックはなく、虫歯や歯石の有無にかかわらずそのまま施術に入ります。使用する機材や薬液の成分も店舗ごとに様々で、明確な基準やルールは設けられていません。薬液が強い刺激を与えるものではないため痛みはほとんどありませんが、その分効果もマイルドです。また、施術中は基本的にお客様自身で行うため、細かい部分の薬剤塗布が行き届かず仕上がりにムラが出ることも考えられます。万一施術中にトラブルが起きても、そばに歯科医師がいないため適切な対応が難しいでしょう。

一方、歯科ホワイトニングは歯科医師または歯科衛生士が施術を担当します。施術前に口腔内検査を行い、虫歯や歯ぐきの状態をチェックしたうえでホワイトニングを実施するため安心です。使用する薬剤も医療機関で認可されたものを用い、薬剤が歯ぐきに触れても炎症が起きにくいよう保護処置を施すなど、安全面に配慮した手順で進められます。

過酸化物によるホワイトニング剤は「歯に悪影響がないか」と心配になる方もいるかもしれません。しかし近年では中性に近い穏やかな薬剤が開発されており、歯にダメージを与えずに内部の色素だけを分解できる製品が登場しています。このように専門家の管理下で行うことで、安全性と効果の両立が図られているのが歯科ホワイトニングです。施術中にしみる症状が出た場合もその場で適切な処置が可能なので、不安なく受けられるでしょう。

費用と通院回数の違い

セルフホワイトニングの料金は1回数千円程度と比較的安く、経済的な負担が小さいのが魅力です。ただし、効果を実感するには複数回の施術が必要なことが多く、何度も通ううちにトータルでは高額になってしまうケースもあります。実際「セルフホワイトニングで汚れを全て落とすには複数回の施術が必要で、あまり費用対効果が良くない」という指摘もあります。特に短期間で繰り返し施術を受けるとサロン通いの手間もかかるため、時間的な負担も大きくなるでしょう。

一方、歯科ホワイトニングは1回あたりの費用はセルフより高めですが、その分少ない回数で大きな効果が得られるのが特長です。例えば、歯科医院で行うオフィスホワイトニングでは1~2回の施術で明らかなトーンアップを実感できることが多く、ホームホワイトニングでも2週間ほど継続すれば着実に歯が白くなっていきます。

得られた白さの持続期間にも違いがあります。セルフホワイトニングは基本的に着色汚れを落とすだけなので、日々の飲食習慣によってまたすぐに黄ばみが気になってしまいがちです。その点、歯科ホワイトニングで歯そのものを漂白すれば、定期的なケアを行うことで白さを長持ちさせることができます(※効果の持続には個人差があります)。このように短期間かつ少ない施術回数で効率良く歯を白くできるのは、歯科ホワイトニングならではのメリットと言えるでしょう。

3.セルフホワイトニングのメリット・デメリット

メリット

  • 料金が比較的安く、一回あたりの費用負担が小さい。数千円程度から試せるため経済的ハードルが低い。
  • サロンの雰囲気がエステ感覚で通いやすく、気軽に試しやすい。歯科医院は緊張するという人でもリラックスして受けられる。
  • 施術中の痛みがほとんどない。強い薬剤を使わないため歯がしみたり沁みたりする心配が少ない。
  • 自宅や職場近くのサロンなど好きな場所で受けられる(ホワイトニング専門店は全国に増えており、比較的店舗数が多い)。
  • 表面的な着色汚れを短時間で落とせるので、コーヒーや紅茶による軽い黄ばみを即座にリフレッシュしたい場合には便利。

デメリット

    歯の表面の汚れ除去以上の効果がなく、歯そのものを白くできない。どんなに施術を重ねても歯の内側の色は変わらない。

    理想とする白さまでトーンアップできず、期待外れに終わる可能性が高い。実際、セルフホワイトニングや市販品では白くならずに最終的に歯科でのホワイトニングを受け直す人も多い。

    一度の施術で落とせる着色汚れには限りがあるため何度も通う必要があり、費用や時間の無駄になりやすい。回数券やコースを購入しても効果に満足できなければ出費がかさむだけになってしまう。

    施術者が歯科の専門家ではないため、歯の状態に合わせた適切な対処やアドバイスが受けられない。虫歯や歯周病があっても気付けず、口腔トラブルがあっても対応できない場合がある。

    サービスや薬剤の質にばらつきがある(明確なルールがないため各店が独自の方法で提供しており、効果や安全性に差がある)。例えば薬剤の塗布ムラで仕上がりが不均一になることも考えられる。

4.結局セルフホワイトニングはおすすめできる?向いている人・向いていない人


ここまでセルフホワイトニングの特徴を見てきましたが、結局のところセルフホワイトニングが向いているのは「歯を本来の色に戻せれば十分」というケースだと言えます。例えば、コーヒーや紅茶、赤ワインなど嗜好品による表面のステインを軽く落としたい程度であれば、一時的にセルフホワイトニングを利用する選択肢もあるでしょう。費用を抑えつつ短時間で歯のくすみをリセットしたい人には向いているかもしれません。

しかし、今より明るい白い歯にしたい方や、本格的にホワイトニング効果を得たい方にはセルフホワイトニングはおすすめできません。歯を内側から白くして笑顔に自信を持ちたい、若々しく見られたい、写真映えする口元にしたい、といった理想がある場合は歯科医院でのホワイトニング一択です。実際、セルフホワイトニングやホワイトニング歯磨き粉を試してみたものの「思うように白くならなかった…」と感じて、最終的に歯科でのホワイトニングに切り替える方も少なくありません。最初から専門の歯科医師に相談したほうが、遠回りせずに確実な結果を得られるでしょう。

5.歯科ホワイトニングにはどんな種類がある?

もし歯科でホワイトニングをしようと決めた場合、その方法にはいくつか種類があります。大きく分けると、歯科医院で施術する「オフィスホワイトニング」と、自宅で行う「ホームホワイトニング」の2種類です(両方を併用するデュアルホワイトニングという方法もあります)。

オフィスホワイトニング


歯科医院で高濃度のホワイトニング剤を歯に塗布し、特殊な光を照射して短時間で歯を白くする方法です。1回の施術時間は1~2時間程度で、即日でトーンアップを実感しやすいのがメリットです。短期間で一気に白くしたい人や、自分で手間をかけるのが難しい人に向いています。

ホームホワイトニング


歯科医院で自分の歯型に合ったマウストレーを作製し、比較的低濃度の薬剤を使って自宅でじっくり歯を白くする方法です。2週間ほど毎日もしくは指定された頻度で継続使用することで、少しずつ白さが増していきます。時間はかかりますが、その分後戻りしにくく自然な白さに仕上がるのが特長です。自分のペースで取り組みたい人や、忙しくて通院の時間が取りにくい人に適しています。

デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせる方法です。即効性と持続性の双方を兼ね備えたホワイトニングで、短期間でしっかり白くしつつ、その白さを長くキープしたい人に最適です。費用はかかりますが満足度も高い方法と言えます。

いずれの方法も、歯科医院で行うホワイトニングであれば過酸化物を含む薬剤を使用できるため歯そのものを漂白でき、歯を本来の色以上に白くすることが可能です。自分のなりたい白さやライフスタイルに合わせて、最適なホワイトニング方法を選ぶと良いでしょう。

6.当院で行うホワイトニングの特徴

当院は歯科クリニックとして、歯科医師の管理下で安全かつ効果的なホワイトニング施術を提供しております。セルフホワイトニングでは満足できなかったという方も、ぜひ一度ご相談ください。当院のホワイトニングには次のような特長があります。

専門の歯科医師・歯科衛生士が施術を担当し、安全管理を徹底。

事前の口腔内検査で虫歯や歯ぐきの状態を確認し、必要に応じてクリーニングや処置を行ってからホワイトニングに入ります。薬剤が歯ぐきに触れないよう保護処置を行うなど、万全の体制で安全に配慮しています。

一人ひとりの歯の色やご要望に合わせて最適なプランを提案。

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングのどちらにも対応しており、患者様のライフスタイルや希望の白さに応じて選択いただけます(両方を組み合わせて効果を高めることも可能です)。施術前には丁寧なカウンセリングを行い、不安や疑問を解消した上で進めます。

低刺激かつ高い漂白効果を持つ薬剤を使用。

歯質にダメージを与えにくい最新のホワイトニング剤を採用し、痛みの出にくい快適な施術を実現しています。それでも施術中にしみる感じがあれば、すぐにスタッフにお伝えください。適切な処置で対応いたします。

施術後のアフターケアも万全。

ホワイトニング効果を長持ちさせるための歯磨き方法や生活上のアドバイス、色戻りが気になった際の追加ケアプランの提案など、施術後のフォローも充実しています。初めてホワイトニングを受ける方も安心してお任せください。

当院のホワイトニング施術は、単に歯を白くするだけでなく患者様一人ひとりの笑顔に自信を与えることを目指しています。「セルフホワイトニングを試したけれど効果が感じられなかった」「もっと効果的に歯を白くしたい」という方は、ぜひ当院までお気軽にお問い合わせください。プロの手による安全で確かなホワイトニングで、理想の白い歯を手に入れましょう。

7.まとめ 後悔しないホワイトニングは歯科医院で!

セルフホワイトニングは手軽で安価な反面、その効果にはどうしても限界があることがお分かりいただけたと思います。歯本来の色以上に白くしたい、本当に効果を実感できるホワイトニングをしたいと望むなら、やはり歯科医院で行うホワイトニングが最も確実な選択です。

専門の知識と技術を持つ歯科医師のもとで行えば、安全に配慮しながら短期間で歯を白くすることができます。セルフホワイトニングとの違いを正しく理解し、大切なお口のケアは信頼できるプロに任せましょう。理想の白い歯を手に入れて、思い切り笑える自信をぜひ取り戻してください。

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治療内容:ホワイトニング:薬剤とLEDライトで、歯をしみにくく白くします。
費用(税込):
ポーデ式ホワイトニング(60分)15,400円
ホームホワイトニング(10日分)31,900円
リスク・副作用:
一時的にしみることがありますが、しみ予防成分により軽減されています。